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名刺デザインの際の注意事項(サイズ、QRコード)

目次

利用シーンを想定して名刺をデザイン

日本で使用される名刺サイズは一般的には55mm×91mmが標準的です。
中途半端な大きさですが、古来の長さの単位である三寸サイズが渡しやすく入れやすいとのことで三寸=91mmが標準的になり、高さは黄金比に基づいているとも言われています。
名刺はビジネスで一番初めに活躍する販促ツールでもあり、初対面での個性を出す為に特徴的なサイズや加工が施された名刺を使用するケースも稀にありますが、相手の名刺入れに入らなくなってしまう場合もあるのでその影響を考慮する必要があります。

BtoB(対法人)に対する名刺であれば相手も名刺入れがあるので55mm×91㎜の標準サイズで問題ありませんが、BtoC(対個人。士業やサービス業、ショップ等)に対する名刺であれば相手が名刺入れを持っていないケースも十分に考えられますがその場合は標準サイズでは問題が生じることがあります。
名刺入れが無い場合一番に保管先として思いつくのが財布ですが、財布のカードケースに名刺が入らない場合があるのです。

カードケースはクレジットカードなどを入れることを想定して作られていますが、クレジットカードのサイズは国際規格となっており53.98mm×85.60mmに定められています。標準の名刺サイズ55mm×91mmより一回り小さいのです。

ショップカードなどBtoCの場合はクレジットカードサイズもおススメ

弊社ではお客様のご希望が特に無ければ標準の名刺サイズでデザインを起こしますが、利用シーンが分かっていればエンドユーザーに負担をかけずに大切に保管してもらう為にもクレジットカードサイズでの名刺デザインをご提案することもあります。

名刺としてではなく、ショップカードや診察券、ポイントカードのデザインも可能ですが、その場合も財布に入れやすいように一回り小さいデザインでご提案することが多いです。

クレジットカードサイズで名刺をデザインする場合、あえて一回り小さいデザインにしていることを関係者に周知しておくことも大切です。
仮に途中でデザイナーの交代があり引き継ぎがちゃんとできていない場合、前の名刺デザインを元に新しいバージョンを作成する際に気づかずに標準サイズで作り直してしまうことにもなりかねません。

QRコード印刷の注意点

スマートフォンが普及して手軽にウェブサイトに直接アクセスできるQRコードを名刺に掲載することも多くなりました。その場合下記に対して注意が必要です。

・出来ればURLや検索キーワードも併記する

スマートフォンさえあれば直接アクセスでき便利なQRコードですが、逆を返せばスマートフォンが無ければQRコードを読み取ることができないということになります。お客さんによってはQRコードの利用に不慣れであったり、パソコンですぐに検索したい時にQRコードのみの掲載であれば調べることができないのでデザインや構成上問題無ければURLを併記するのもおススメです。

・リンク先の確認はiPhone、アンドロイドなど複数端末で実際の印刷サイズで行う

名刺デザインの確認は印刷前にPDF上で行うことがほとんどですが、その際は拡大せずに実際の印刷サイズに近い形で行って下さい。
複数QRコードを掲載している場合、接近しすぎて読み取りにくかったり、デザイン上上手くQRコードを読み取れないことに気づく場合もあります。

・インスタアプリ生成のQRコード(正式にはネームタグ)はサイズや印刷物に注意する

インスタグラムのフォローを促すためにプロフィールページへの誘導としてQRコードを印刷物に掲載することがあります。インスタのアプリ上からQRコード(正式にはネームタグ)を生成することもでき、その場合はアイコンなどもデザインされるため一般的な白黒のQRコードよりもスタイリッシュでデザイン的なのでこれを利用して下さいとお客様に言われることがありますが注意が必要です。

インスタのアプリで生成されるQRコード(正式にはネームタグ)を出力する場合PNGデータのみで解像度も固定されている為、名刺などに使用するにはある程度の大きさで配置しないと正確にスマートフォンで読み込めなくなってしまうのです。
せっかくフォローを増やすためにコードを入れたのに読み取れなくては元も子もありません。
推奨最小サイズとしては25mm×25mmとも言われており名刺サイズのデザインでは大きなスペースを占めます。

よって弊社ではお客様に強いこだわりがないのであれば、ネームタグを使用せずにQRコードの利用をおススメします。(QRコードでもアイコンデザインを追加することもできます)

ノーマルQRコード

アイコン追加QRコード

ネームタグ

ネームタグ(インスタのQRコード)と一般的QRコードの違い

・ネームタグは読み取り可能アプリが限定される。QRコードは汎用的。
・ネームタグはPNGのみで出力。QRコードはPNGやJPEG、EPSなどその後の加工利用がし易い
・ネームタグは推奨最小サイズ25mm×25mm、QRコードは15mm×15mm
・ネームタグは再生回数の効果測定が不可。QRコードは再生回数の効果測定が可能

QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標

ここまで度々「QRコード」という表記を使用してきましたが、実はQRコードは普通名称ではなく、特定の企業(株式会社デンソーウェーブ)が登録した登録商標になっています。
普通名称としては「二次元バーコード」が正式なようです。
QRコードの作成や使用自体は問題がありませんが、名称を使用する場合は登録商標文の記載が必要になります。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

現在においてQRコードが広く利用され、普通名称よりも一般化しているのは、特許の利益は20年で切れてしまう為、短期的な利益ではなく、特許フリーにしQRコードを広く広めつつ会社の知名度、技術力といったブランドイメージを構築することをとったデンソーウェーブのマーケティング戦略のようです。

「イノベーションに寄与した日本の発明」の紹介> 「QRコード」(株)デンソーウェーブ

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