noteとは?ウェブマーケティングへの活用法

最近、検索エンジンでも頻繁に見かけるようになった「note」。一時期は某選挙戦などでnoteがきっかけとなり大きな問題に発展したということでも話題になり、ご存じの方も多いかもしれません。
最近Google検索にもひっかかることが多く、お客様にご質問されることがあったので簡単に情報まとめました。
この「note」は、情報発信や収益化、ブランディングまで対応できる、日本発のコンテンツ配信プラットフォームで現在利用されていない方は、マーケティングの一手段として活用を検討されるのも良いかと思います。

目次

note(ノート)とは?

noteは、個人・企業問わず誰でも簡単に文章・画像・音声・動画を投稿・販売できるプラットフォームです。
2014年にサービスが開始され10年以上続いているサービスになります。現在では多くのクリエイターや企業に利用されており、収益化・コミュニティ形成・情報発信をシンプルに実現できます。

基本は無料で使えますが、法人向けには「note pro」という有料プランもあり、独自ドメインやカスタマイズ性を強化した本格的な運用も可能です。

noteの特徴・できること

noteでは、以下のような多様な機能が用意されています

コンテンツの投稿・販売

  • テキスト投稿
  • 画像・イラストの掲載・販売
  • 音声・動画コンテンツの配信
  • PDF・テンプレート等のデジタル商品販売
  • 有料記事や定期購読マガジン(サブスク)としての提供
    有料記事設定をしていなくても「チップ」制度で読者の感謝による収益を得ることも

コミュニティ機能

  • サークル:共通の興味関心で集まるファンコミュニティ
  • メンバーシップ:月額制で限定コンテンツ提供や交流が可能
  • コメント機能なども活用可

SNSとの連携

  • SNS的な機能(フォロー・スキ(いいね))があり、他のSNSとも連携でき記事の拡散もスムーズ

ポートフォリオとしても活用可

  • 実績紹介や過去の作品をまとめることで、信頼獲得・営業にも利用できます

SNSやホームページと何が違う?

noteの主なメリット

特徴内容
手軽さ登録後すぐにコンテンツ発信が可能
多様な形式文章・写真・動画・音声など形式が自由
収益化が簡単有料記事・マガジン・メンバーシップなど選択肢が豊富
シンプルなUI読みやすく洗練されたレイアウトで発信に集中できる
SEOに強いnote自体のドメインが強いため、検索にも上がりやすい
コミュニティ形成サークルやメンバーシップでファン層の醸成が可能

他サービスとの比較

比較対象noteとの違い
ホームページ(WordPress)カスタマイズ性は高いが技術的ハードルもある
SNS(X、Instagramなど)拡散力はあるが、コンテンツの蓄積性・収益化には不向き
note中間的存在。誰でも使えて、発信も収益化もできる万能型

ウェブマーケティングに活用できる!?

個人利用のイメージが強いnoteですが、ビジネスにおいても使うことができます。特に人的リソースが少なかったり、マーケティングに費用をかけることができない企業にとってはnoteは無料で使うことができ、直接的な収益源やホームページへの誘導など、ウェブマーケティングへの幅広い目的に対応できます。

1. コンテンツマーケティングとして活用

  • 商品やサービスに関連する情報・コラムを投稿。認知拡大・信頼構築につなげる
    WordPressのブロックエディターと同じような形で投稿には画像や見出しなどを直観的な操作でいれることができ、担当者の負担を軽減して定期的な投稿を続けることができます。
    AIが原稿作成をサポートしてくれることも。

2. SEO対策

  • noteのドメイン評価は高く、検索上位表示されやすく、自社ブログよりもnoteの記事が先にヒットするケースも。

    note自体で完結させ収益化を図ったり、概要を記載して自社のブログへ誘導するなどもありです。
    実は2025年にGoogleとnoteは資本業務提携を行っています。それが原因というわけではありませんが、Googleも期待するサービスということは言えると思います。

3. ブランディング・企業広報

  • 会社のストーリーや裏側、社員紹介、開発秘話などを発信し企業理解の促進に貢献
  • 採用活動や企業イメージの向上にも

4. ファンとの関係構築

  • 定期購読やメンバーシップを通じて、ファンとの直接的な関係を構築
  • コメント機能やイベントを使ったエンゲージメント向上

5. SNS連携による拡散

  • noteとSNSを連携し、投稿後すぐに拡散可能。ファンの獲得につなげられます。

有料記事の収益イメージ

2025年7月現在では有料コンテンツの最低価格設定は100円からで通常版は50,000円、pro版は100,000円まで10円単位で自由に価格設定が可能です。
単体記事(買い切り):100円~
定期購読マガジン(月額):100円/月~
メンバーシップ(月額):100円/月~

但しこの金額が全て収益とできるわけではなく、プロットフォームであるnoteや決済サービスに支払う費用があります。

プラットフォーム利用料

・有料記事、メンバーシップ、単体有料マガジン等:売上金額―事務手数料の 10%
・定期購読マガジン:売上金額―事務手数料の 20%
・振込手数料 1回の出金につき 270円 が一律で発生

受取額の目安

例えば「1,000円の有料記事」がクレジットカードで購入された場合:
決済手数料:1,000円×5%=50円
プラットフォーム利用料:(1,000 − 50)×10%=95円
振込手数料:270円
最終受取額:1,000 − (50 + 95 + 270)=585円(受取率 58.5%)

まとめ

noteは、文章・画像・動画など多様なコンテンツを手軽に発信し、収益化・ブランディング・ウェブマーケティングにも活用できる多機能プラットフォームです。

特に専門知識なしで始められる点や、検索にも強いという特性から、中小企業や個人事業主にも最適なマーケティング手段の一つといえるでしょう。
現在noteを利用されていない方は、マーケティングの一手段として活用を検討されるのも良いかと思います。

但し、注意も必要です。
2024年からは、noteに投稿されたテキストコンテンツがAIの学習データとして自動的に提供される仕組みが導入されています(※初期設定では「オン」)。

  • 対象:有料記事やメンバーシップ限定記事含むすべてのテキスト
  • オフにしたい場合:アカウント設定から変更可能

    今の世の中ではAIの活用は切っても切り離せない所にあるので、しょうがない所ではありますが、著作権管理や業務での活用を検討する場合には注意が必要です。

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