LINE@のウェブマーケティングへの活用

2017年11月10日


BtoC系の実店舗、例えば飲食店や鍼灸整骨院などにおいてLINEは一つのウェブマーケティングの手段として確立されてきています。
但し、みんながやっているから自分達もしてみようという感覚で始めると効果が感じれなかったり、負担だけが増えて迷走してしまうことになります。
他の手段と同じく目的や目標を定めて運用していくことが大切です。
今現在メルマガなど他の手段でユーザー(顧客)とつながりがある場合は乗り換えの一つとしてLINEに移行させやすいかもしれませんが、そういう繋がりが無い場合は如何にユーザーメリットを提供しそれを伝えられるかが大切になってきます。
割引クーポンなどの手法で導入しやすい業種もありますし、保険の絡みで割引などは行いにくい業種などもあるかと思いますが、月間でのアクティブユーザー数が7000万人以上、アクティブ率90%以上と発表されリーチが広いLINEなのでできることから始めてみましょう。
LINE決算説明会資料

LINE@とは

LINE、LINEと言ってきましたが、実際には活用するのはLINE@というサービスになります。
(LINE公式アカウントというサービスもありますが、大企業向けで数百万円のコストがかかります)
LINEとLINE@の違いですが、よく言われているのが、
LINEは1対1のチャットやり取りをする個人向けのコミュニケーションツール、
LINE@は1対Nでのやり取りも可能なビジネス向けのコミュニケーションツールという違いです。
個人の立場からしたらLINEを使用していたらLINE@からのサービスも利用できるのであまり意識しませんが、店舗が使用するのはLINE@というサービスです。
昔は実店舗での利用に限られていましたが、2015年のシステム変更で実店舗以外での利用や個人でのサブアカウント的使用も可能になっています。
また複数のアカウントも取得できるため、例えば、予約関係専用のアカウント、お得情報配信用のアカウントなど目的に応じて使いわけることも可能です。

LINE@でできること。主な機能

具体的にはどんなことができるのでしょうか。

  1. ・メッセージ配信(1対N)
  2. 友達登録しているユーザー達に一斉にメッセージ配信が可能です。LINE@の基本的かつ有効的な機能です。
    急な予約の空き状況ができたりした時に配信することで来店を促すことができます。
    但し、乱用するとユーザー側でメッセージ通知を外すこともできプッシュ通知としてのメリットが無くなってしまうため運用の仕方には注意が必要です。

  3. ・トーク(1対1)
  4. 友達登録してされていない場合でもメッセージを受け付け、返信することができます。

  5. ・ホームページ
  6. 通常のホームページを持っていない場合でもアカウントページをホームページとして使用してパソコンなどからでも情報閲覧してもらうことが可能です。

  7. ・タイムライン(ホーム)投稿
  8. メッセージは店舗からのプッシュ型に対してタイムラインはプッシュ通知されません。
    ホームページのお知らせ一覧的役割になります。
    ユーザーからのコメントやいいねで双方向のやりとりができますのでお得情報的な発信よりは店舗の雰囲気を伝えられる内容を投稿して安心感を与えましょう。

  9. ・クーポン
  10. 紙のクーポンなどと比べデジタルデータで統計がとりやすいので開封数や使用数などを確認して効果改善に繋げることができます。

  11. ・ショップカード
  12. デジタルでのポイントカードです。ユーザー側メリットとして財布がかさばったり忘れる恐れもないので既に紙でのポイントカードを導入している場合は移行しやすいかもしれません。
    リピーターを増やすには活用していきたい機能です。
    特典は任意で設定できるのでクーポン値引きが出来ない場合でもちょっとしたオリジナル商品プレゼントなどでユーザー意欲を高めることができます。
     

プランによってもできるできないがありますので詳細は下記ご確認下さい。
登録ユーザーが少ない段階ではフリープラン(月額無料)でも支障が無いと思います。
参考:LINE@プラン料金
参考:機能紹介

LINE@活用の為に

店舗にとってもユーザーにとっても便利なLINE@なので活用していきたいですが、不特定多数に対して検索される可能性のあるホームページのブログなどと異なりまずは登録してもらうところから始めないといけません。
その為の手段とユーザーメリットを如何に伝えるかが大切になってきます。
「お得情報をLINEでお届け!」というチラシを店舗に置くだけでは訴求力が弱いです。
お得情報を具体的に示す必要がありますし、広く知られたLINEと言えど初めて使う方もいるので初期の設定方法等をアナウンスするのも大切です。
実際にお客様と接する鍼灸整骨院などでしたら名刺代わりの自己紹介カードみたいなものを作りそこにQRコードを載せるのもありです。
ホームページやメルマガを既に活用しているのであればそちらに掲載するのも方法です。
※費用はかかりますが、任意のアカウント名を設定できるプレミアムIDやLINEに審査申請し認証をもらう認証済みアカウントになることで検索結果にも表示させるなどより登録してもらいやすくなります。

LINE@で損して得取れ!?

LINE@はメッセージやクーポン配信など店舗からユーザーへ一方的に提供するメリットが大きいですが、双方向のコミュニケーションツールでもあるのでトークのやりとりもできます。
例えば、鍼灸整骨院等でLINEを利用して体の不調や悩み相談を受け付けるなどしたらどうでしょうか。
双方向のやりとりなのでもちろん返事を行う店舗側の負担は増しますし来店してもらえなければ労力を損するだけで利益になりません。
ただ、そこで得られた情報をサービス展開に生かしたりホームページのコンテンツ充実に繋げることはできると思います。
世の中には不満を買い取るサービスもあるぐらいなのでリアルタイムのユーザーニーズを得られるのは貴重です。
運用方針などにもよりますが、直接の集客手段以外の活用方法も考えると運用の幅が広がります。
もちろん丁寧なやりとりをきっかけに来店に繋がることも。

まとめ

ホームページは「魔法の自動販売機ではない」と言われたりしますが、LINE@も同じです。
ターゲットや自社の特徴、目的目標に合わせて運用し改善していくことが大切になってきます。
(※魔法の自動販売機:今の時代、ホームページを立ち上げるだけで勝手にサービスや商品が売れるわけではありません。誘導の為のSEO対策、インターネット広告やブログ等での日々コンテンツの充実を図っていくことが必要です。)

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