ウェブサーバー障害時の影響
メールと同じく、ウェブサイトもビジネスにおいては必須のツールになっています。
そのウェブサイトがウェブサーバートラブルなどでダウンし一時的に閲覧できなくなった場合、
・問い合わせやショッピングカート売上など目に見えない機会損失
・企業としてのブランド力、信頼性の低下
・自社内での事務作業効率の低下
・関係機関への損害賠償や補償問題
等々大小様々な影響が考えらます。
こんな事態に陥らない為にも事前に対策をとっておくことが大切です。
状況にもよりますが主に4種類の対処法ご紹介します。
ウェブサーバー障害への対処法①
①障害時用のサーバーを用意(手動切り替え)
メンテナンス用の案内画面を用意した障害時用のソーリーサーバーを設置しておき、ウェブサーバーメンテナンス時に、ドメインに対してのIPアドレスをソーリーサーバーに手動で変更する。
ウェブサイトにアクセスできなくなっても利用者側には通常原因が分かりません。
ソーリー(Sorry)サーバーで案内を出しておくことで利用者に対してサーバー側に原因があることを伝え、停止の原因や再開の見込みなどを伝えることができ利用者の不満を抑えることができます。
※迅速に対応するためにはサーバーをスタンバイ状態にしておく必要があるためサーバーの月額費用が別途発生してしまいます。
ウェブサーバー障害への対処法②
②AWSなどのクラウドサービスを利用(手動切り替え)
稼働率の高いサーバーで、そもそもサーバーダウンを防ぐ。
Amazon EC2の場合①と併用して緊急時のみに利用するようにすれば利用した分のスポット支払のみで数分から迅速に対応できます。
Amazon EC2 – 仮想サーバーホスティング
ウェブサーバー障害への対処法③
③ロードバランサー+ソーリーサーバーの設置(自動切り替え)
ロードバランサー(負荷分散装置)を設置し事前にメンテナンス用の案内画面を用意したソーリーサーバーを設置します。
ウェブサーバーに障害が発生した際でもロードバランサー側で検知しソーリーサーバーに自動で切り替えることができます。
ウェブサーバー障害への対処法④
④ロードバランサー+ミラーサーバー+ソーリーサーバーの設置(自動切り替え)
ロードバランサー(負荷分散装置)を設置し事前にミラーリングした複数のウェブサーバーに負荷を分散させます。また一部のウェブサーバーに障害が発生した際でもロードバランサー側で自動検知し正常なサーバーへアクセスを切り替える為、利用者にはウェブサーバーの障害の事実を認識させることなくサービスを提供することができます。
また最終的にはソーリーサーバーに繋げることもできます。
提供サービスによって対処内容を検討
ウェブサイトをダウンさせることなく安定的にサービスを提供することは大切ですが、対処するにはコストも発生してきます。
上記でご紹介した方法では①から④の順番でコストも大きくなっていき④の場合であれば数百万円から数千万円発生する場合もあります。
会社案内的に使われているウェブサイトであれば①での対処を。
アプリ配信や利用者に対して利用料を徴収しているような絶対落としたくないサイトでは④での対処を採用するなど状況に応じて検討することが必要です。