ウェブサイトがちゃんと閲覧されているかどうかの指標の一つにSEOの検索順位があります。
キーワードでGoogle検索した時に1番目に表示されていれば1位、2番目なら2位。上位10番以内なら1ページ目表示という言い方をします。(広告の表示は除きます)
キーワードで上位に表示されたからといって必ずしもサイトが見られているわけではないですが、1つの指標として上位表示されれば嬉しいものです。
ただこの検索順位ですが検索キーワードが異なればもちろんのこと、例え同じキーワードでも見る環境によっては検索順位が変動することをご存知でしょうか。
自分の環境では1位に表示されているけれどもお客さんの環境では違うかもしれません。
検索順位が異なる理由1 ブラウザ(検索エンジン)による違い
2016年6月時点での国内ブラウザシェアはGoogle Chrome(グーグルクローム)50、Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)11が拮抗し半数を占めています。
参考:WebブラウザシェアランキングTOP10(日本国内・世界)
これら2つのブラウザでデフォルトのままキーワード検索すると両者の検索結果は異なってきます。
例えば「検索エンジン」と検索し1ページ目を確認してみても異なります。
上記はグーグルクロームの結果
上記はインターネットエクスプローラーの結果
これはブラウザの検索エンジンの仕組みが異なるからで、グーグルクロームはGoogle、インターネットエクスプローラーはマイクロソフトのbingといった検索エンジンを使用しているので結果自体が異なってきます。
ちなみにYahooのサイト内にも検索窓があるのでここから検索する方も多いと思いますがYahooは2011年よりGoogleの仕組みを利用している為こちらの検索結果は基本的にGoogleに一致します。
検索順位が異なる理由2 パーソナライズド検索による影響
ブラウザにより違いが出てくるのであれば同じブラウザを使えば同じ検索順位?かというとそうではありません。
Googleの場合、パーソナライズド検索というのも影響していきます。
横文字で分かりにくいですが、検索結果を検索した本人向けにカスタマイズして表示するのがパーソナライズド検索です。
例えば、「コロンビア」という単語を検索した際に学生であったり予備校などのページを色々検索していた場合はコロンビア学院のサイトが上位に、ファッション関係のブログ等を頻繁に見ている方はコロンビアスポーツウェアのサイトが上位に、旅行が好きな人は国名のコロンビアについてのサイトが上位に表示されるといった形で検索するユーザーによって表示結果が変わってきます。
パーソナライズされる要因としては
- ・今まで閲覧したサイトの履歴と傾向
- ・過去の検索キーワード
- ・SNS等で登録している情報やSNS上でのつながり
が関係していると言われています。
※個人が特定されているわけではありませんので安心して下さい。
検索順位が異なる理由3 地域情報による影響
パーソナライズの他にもう一つ影響するものがあります。それは地域情報です。
Googleは検索者の居場所(位置情報)によっても検索結果を変更しています。
GPSやIPアドレスによってある程度の位置が分かるのでその地域に関連性が高い情報が上位に表示されるようにもなります。
例えば「水漏れトラブル」と神戸の自宅で検索した時は神戸の会社が、大阪への出張中に調べた場合は大阪の会社が優先的に表示されるイメージです。
ローカルSEOについては下記記事などご参考下さい。
参考:場所によって検索順位が異なる。ローカルSEO
検索順位が異なる理由4 パソコンとスマートフォンによる違い
パソコンでみた場合とスマートフォンで見た場合にも検索順位が異なる場合があります。
2015年の4月頃Googleはスマートフォンでの閲覧においてはモバイルフレンドリー(スマートフォンで見やすい)なサイトが未対応なサイトよりも優先されるようにアルゴリズムの変更を行いました。
パソコンでの閲覧においては影響は無いですが、スマートフォンでの閲覧を考えるとスマートフォン専用のページを作成したり、レスポンシブデザインでデバイスの画面サイズに合わせてデザインを変更する必要が出てきました。
モバイルフレンドリーについては下記記事などご参考下さい。
参考:モバイル対応が検索結果に影響する?
正しい測定を
Googleが条件によって検索順位を変更するのはひとえに検索ユーザーが求めている情報を適切に届けるという所から来ています。
ただ運営者側として検索順位を意識した場合、一般的な検索順位がどうなっているか分からないというのは少し厄介な所でもあるので次回正しい測定方法ご紹介します。