前回、グーグルアドワーズに消費税が課税されるという内容をご紹介させて頂きました。
それにも関係するのですが、今回はグーグルアドワーズの入金を代理店経由で行うか、直接入金した方が良いか。どちらが得か考えてみます。
先に結論を出してしまうと・・代行費用等は別にして入金方法においてはどちらも変わりません。
グーグルアドワーズにかかる費用は?
まずグーグルアドワーズにかかる費用は主に2つです。
- ・代理店に払う代行費用
- ・広告費
代理店によって値段の付け方はことなってくるかと思いますが、アカウントの作成や運用、レポーティングを委託する場合は人が動くことになるので費用が発生してきます。
こちらは純粋な広告費です。グーグルアドワーズの場合はオークション制のクリック課金式なので広告をクリックされる毎に費用が発生します。
但し、前払い式で1日辺りや1クリック辺りの上限費用を設定できるので必要以上に費用がかかってしまうということはありません。
代理店経由の場合は広告費に消費税が発生する
通常自社(広告主)でアカウントを作成運用し入金も自社で行う場合はグーグルに直接広告費を支払うことになりますが、その際は基本的に消費税がかかりません。
というのはグーグルの事業所が海外にあり、海外からサービスを提供しているからです。
※改正消費税法による変更になります。詳しくは下記参照してください。
Googleアドワーズに消費税がかかる?今すぐチェック
しかし、代理店にアドワーズ運用を委託していて広告費の入金もお願いしている場合は広告費の流れとしては代理店→広告主に請求。代理店→グーグルに入金となり、代理店と広告主という国内事業者での取引になるので課税対象となり消費税が発生します。
自社(広告主)が直接支払した方が得?
単純に考えると代理店経由だと消費税がかかるのに自社(広告主)で直接支払うと消費税かからない。
自社(広告主)で支払した方がその分得なのでは?と思ってしまいます。
実際にどちらが得なのか以下で具体的に考えてみます。
消費税の仕組み
消費税の仕組みをアドワーズに当てはめる前に、経営者や経理関係者には当たり前かもしれませんが消費税について簡単にご説明します。
物を購入する時に商品価格に8%上乗せして支払わないといけないので一般消費者は損して企業は得をするように感じますが、消費税は企業の利益になるわけはなく消費者から一時的に預かりまとめて税務署に納めるための一時預かりという形になります。
(→仮受消費税)
また企業間で取引する際にも消費税は発生しますが、商品を購入する際は仮受ではなく仮払いという形になります。
(→仮払消費税)
一定期間仮受と仮払のやり取りがあった後最終的に仮受消費税から仮払消費税を差し引いた額が最終的な納付税額 となります。
(→納付税額)
Googleアドワーズ消費税比較
100万円の売上と50万円の仕入がある場合に25万円分アドワーズ広告をうつことを考えてみます。
その場合自社で直接支払うケースだと仮受が8万円、仮払が4万円となる為最終的には4万円を納付することになり仮払いとの合計は8万円になります。
代理店経由だとアドワーズの消費税が発生するので仮払は6万円。差額2万円を納付することになりますが、最終的な消費税支払としてはこちらも8万円になります。
納付先が変わるだけで自社で直接支払であろうと代理店経由であろうと支払額は変わらないことになります。
Googleアドワーズはヘルプもあり直感的に操作できるので初めての方でも自分自身で構築することも可能ですが、お困りのこと等ありましたら代行含めてご相談下さい。
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