コンテンツマーケティングとDECAX

2016年5月19日

decax
以前マーケティングをご紹介させた際にマーケティングとは「儲け続ける仕組みを作ること」という一つの定義をご紹介させて頂きました。
参考:マーケティングとは
ただ、これだけだと漠然としすぎていて何を考えたら良いのか、何から取り組んだら良いのか分からないということも多いと思います。そんな時に便利なのはフレームワークに落とし込んで考えることです。
マーケティングフレームワークとしては3C、4P、SWOT分析などが有名ですが、それらに当てはめて考えることで客観的にまたスムーズに捉えることもできます。
その中で消費者購買行動モデルの一つであるDECAXモデルをご紹介します。
DECAXモデルはコンテンツマーケティングの時代に合わせて2015年に電通が提唱したモデルです。
DECAXモデルの説明に入る前に消費者購買モデルはいくつかあるのでそちら簡単にご紹介します。

「AIDMA」モデル

Attention(注意)

Interest(興味)

Desire(欲求)

Memory(記憶)

Action(行動・購買)
それぞれの頭文字をとってAIDMAモデルといい100年程前に提唱されたマーケティングの購買モデルの定番で購買までのプロセスを追っています。
ただ、時代も移り代わりインターネットという手段が発達してきたので新しいモデルが提唱されてきました。

「AISAS」モデル

Attention(注意)

Interest(興味)

Search(検索)

Action(行動・購買)

Share(情報の共有)
それぞれの頭文字をとってAISASモデルといいます。
Search(検索)とShare(情報の共有)が現れました。今までは足が及ぶ範囲でしか物を探すのが難しく受動的にそこにあるものを購入するという流れでしたが、インターネットが普及することにより「検索」という行為で同様の商品・サービスの比較検討が容易になりました。また購入後もその商品の良しあしなどをブログや口コミサイトなどで不特定多数に共有することが可能になりました。

DECAXモデル

Discovery(発見)

Engage(関係構築)

Check(確認)

Action(行動)

eXperience(体験と共有)
DECAX(デキャックス)モデルはAISASから進んでコンテンツマーケティングを主流とした今に対応する形で電通が提唱しています。
コンテンツマーケティングについては下記参考下さい。
参考 :今すぐ始めるコンテンツマーケティング
参考 :コンテンツマーケティングにおいてブログ更新が重要な5つの理由
モデルとしてはどう変わったのでしょうか。
今まで注意、興味だったのがDiscovery(発見)となっています。発見というのは能動的なニュアンスが強くなっており自分で興味のあるコンテンツを発見する形です。
今までは企業側がプッシュして広告などを出しそれに興味を惹かれていたのですが、今では自分達で興味あるコンテンツを発見できるようになってきています。
一度発見するとEngage(関係構築)が始まります。例えば興味あるコンテンツを提供しているサイトはお気に入りに登録して頻繁にアクセスをする。定期的に情報を提供することにより親密さや信頼度は高くなりファンとなっていくわけです。
但し、今の時代ステマ(ステルスマーケティング)という可能性も考慮する必要があるのでそのコンテンツ情報の真偽をCheck(確認)する段階が生じます。
ステマというとペニーオークション詐欺事件が記憶に新しい所ですが。
問題が無いと判断した所でAction(行動)、eXperience(体験と共有)と移っていくのですが、Share(情報の共有)との違いは何でしょうか。
これはデジタル要素が絡むことが多くなると単に売り切りでなく、販売購入後も関係性は未来へ続いていくということです。例えば、商品の使用方法を動画で提供したり、

まとめ

ただコンテンツを発信するだけでは情報が溢れている今では埋もれてしまいます。その中でいかに発見してもらえるように仕組みを作るかが重要です。
DECAX(デキャックス)モデルも一つのフレームワークに過ぎないので自身の状況に応じたモデルを使い組み合わせることが大切です。
参考:「コンテンツマーケティング」対応の新たな購買行動モデル–電通・内藤敦之氏が提唱

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