よくある質問。よく見られているのは?
ホームページを制作する上で定番のコンテンツに「よくある質問」があります。
よくある質問を制作することでコンテンツにボリュームを持たせることができキーワードからの流入も増えますし、定番の質問を分かりやすく掲載することで訪問者にとっても、管理者にとっても問い合わせ対応の手間が省けるのでおススメです。
それ以外にもおススメのポイントがあります。
それはどの質問をよく見られているかを分析することでサイト全体の見直しができることです。
特定の質問をよく見られているということはホームページ内の他のコンテンツで疑問が解消されていないということにもなりますのでその内容をページとして独立させることや今後のサービス展開に活かすことも考えられます。
ではどの質問がよく見られているか分析するにはどうすれば良いでしょうか。いくつか方法をご紹介します。
1、Googleアナリティクスを使用した方法
先ほどのよくある質問やバナークリックなどは通常では計測できない(ページ遷移する場合を除いて)のですが、イベントトラッキングを活用することでアナリティクスでも計測することができます。
よく使われるのが
- ・内部リンクのクリック
- ・外部リンクのクリック
- ・スマートフォンからの電話
- ・PDFのダウンロード
等です。
設定方法
計測したいリンクに下記コードを追記します。
onclick=”ga(‘send’, ‘event’, ‘カテゴリ’, ‘アクション’, ‘ラベル’, 値);”
例、a href=”http://www.yahoo.co.jp” onclick=”ga(‘send’, ‘event’, ‘カテゴリ’, ‘アクション’, ‘ラベル’, 値);”></a
カテゴリー以下の記載値は任意です。
- ・カテゴリー イベントを大きく分類するための名称(例、よくある質問)
- ・アクション 訪問者の行動(例click)
- ・ラベル 細分化が必要なときの内容(例、質問2)
- ・値 イベント辺りの数字。
上記を記述するとGoogleアナリティクスの「行動」→「イベント」の部分で確認できるようになります。
こちらの欠点としては一つ一つの設定に対して直接コードを変更していかないといけないということになるので後から変更や修正は大変になります。
2、Googleタグマネージャーを使用した方法
Googleタグマネージャーを使用しても計測することができます。
とはいえ、Googleタグマネージャー単独ではなくアナリティクスと併用する必要があるのですが、タグマネージャー使用のメリットとしてホームページのコードを直接変更する必要がなくタグマネージャー管理画面上で一括で設定できることです。
データ確認は上記と同じくGoogleアナリティクスの「行動」→「イベント」の部分で確認できるようになります。
大きく2つの方法があります。
- ・クリック計測
- ・リンククリック計測
リンククリック計測はAタグとしてリンクが貼られている部分のみを計測する方法、クリック計測はAタグが入っていない部分でも計測することができますが範囲指定しないと余計なデータまで拾ってきます。
リンククリックトリガーを使用した設定方法
トリガーの制作
タグマネージャー管理画面よりトリガー新規制作をし下記の設定をします。
1、イベントを設定→クリック
2、トリガーを設定→リンクのみ
3、有効化のタイミング→Page URL (任意設定)
4、配信するタイミング→すべてのクリックor任意設定
配信するタイミングを全てのクリックにするとグローバルナビその他のクリックも全て計測されてしまい後で計測した時に大変になるので任意設定した方が良いかもしれません。
例、よくある質問にリンクを設定していてURLが遷移する場合、Page URLでよくある質問を指定。ClickURL(リンク先)を指定。
※ClickURLが選択肢として表示されない場合は変数画面でチェックする必要があります。
次にこのリンククリックトリガーを使用したタグを制作します。
タグの制作
1、タグの設定の際に詳細設定でトラッキングタイプをイベントに変更します。
2、カテゴリー、アクション、ラベル、値と設定していきます。
3、質問毎に計測する場合はラベルの部分を「新しい変数」→「自動イベント変数」→「要素テキスト」と設定すれば質問の内容がラベルとして表示され個別の計測が可能になります。
4、配信するタイミングを先ほど新規制作したトリガーに設定してタグを保存します。
5、後は忘れずに変更を公開することで計測ができるようになります。
クリック計測トリガーを使用した設定方法
基本的にはリンククリックトリガーと流れや設定は同じですが「トリガーを設定」の部分を先ほどは「リンクのみ」にしましたが、全ての要素にします。
こうすることで先ほどはリンクのみに反応する形でしたが、リンク以外のテキストのクリックも計測できるようになります。
例えば、下記のようなよくある質問でページの遷移をさせずにアコーディオン型で回答を表示させる場合などにも使うことができます。
クリック計測を活用してCV率(コンバージョン率)を高めましょう
Googleアナリティクスやタグマネージャーを活用することでクリック計測できることをご紹介させて頂きましたが、よくある質問の計測や資料請求の計測などはただ単に計測しているだけではあまり意味がありません。
ホームページの最終的な目的(CV)に繋がりその確率を高められるようにクリック計測のデータをもとにコンテンツの内容を変更したり、資料請求のバナーの位置を変更したりとPDCAを行っていきましょう。
ホームページ制作や運用などお困りのことは下記お問い合わせまでご相談下さい。