株式会社THEBRIDGが経営するブログメディアにWordPressコミニティの長で、WordPress.comの運営元AutomatticのCEOであるMatt Mullenwegのインタビュー記事が掲載されました。
参照:http://thebridge.jp/2014/06/wordpress-automattic-matt-mullenweg
日本のWordPressコミニティについて
彼は今回アジア太平洋地域のWordPressコミニティを巡る中で日本に訪れた様です。その前に来日したのは5年前で、その当時の日本はスマホやタブレットが全盛というわけでなく、まだまだガラケーのシェアも高い状況でした。ガラケーで携帯用のページを見ている人もまだまだ多い状況でした。
しかし、現在の日本はスマホのシェアが非常に高く、ダブブレット等を通してウェブサイトにアクセスする割合も増えています。この様な現在の日本でのWordPressコミニティの状況に対し彼はこの様に答えています。
「現在の日本の WordPress コミュニティの状況は、野球で言うなら、まだ1イニング。
だから、もっとWordPress を日本で広めたい。
そのためにも、日本から優秀な人を雇用したい。それが今回の来日の大きな目的の一つだ。」
この様な日本のWordPressコミニティはまだ初期段階であり、2005~2006年位のアメリカのWordPressコミニティの状況に似ているようです。
運営元Automatticの日本人
現在Automatticの社員は250人程度います。世界中のどこで仕事をしてもいいことは、Automattic の雇用体系の特徴の一つで、250人の社員のうちサンフランシスコのオフィスに常駐する社員は15名程度しかいません。
残念ながら日本人社員は現在のところ、東京に常駐する高野直子氏の他には居ません。
それなりのユーザーが居る日本のWordPressコミニティにより良い環境にするためにも、日本人が入社することを望んでいるようです。
今後のWordPressについて
約1ヶ月ほど前、Automatticが投資ファンドから1.6億ドルの資金を調達したというニュースがありました。それに対する質問に対してこのように答えています。
「典型的なIPOより、大きな金額をVCからの資金調達で賄えたんだ。
会社は自分達でコントロールしたいし、今のところIPOの必要は無い。
WordPress は2ヶ月前に11歳になった。
今回調達した資金は、WordPress のこれからの10年に備えるためのものだ。」
今回調達した資金は、iPhoneやAndroid向けのモバイル最適化に向けて開発体制を作っていく様です。モバイルで欧米の先を行く日本から、WordPressの開発に加わってほしいと思うのは当然の事でしょう。
今後のWordPressの動向のなかで、日本だけに縛られず世界に飛び出していけるような人材が、WordPressを単なるブログ環境やCMSという概念に囚われるのではなく、新しいステージを生み出していってほしいと思います。