グーグルアナリティクスにおいて検索キーワードとして必ずといっていいほど上位に表示されるnot provided。これはどういう意味でしょうか?もちろんユーザーがnot provided と検索窓に打ち込んでいるわけではなく、キーワードデータを取得できなかった検索結果の集まりをまとめてnot providedと表現しています。
では、何故取得できないかというとグーグル側の仕様の問題で、例えばグーグルアカウント(gmailなど)にログインしたまま検索すると検索ユーザーのプライバシーを守るという目的でSSL通信で暗号化した状態での検索ということになり、暗号化された結果についてはグーグルアナリティクスで表示することができないのでnot providedにまとめられてしまいます。
また最近ではグーグルアカウントにログインをしていなくてもブラウザ側が標準でSSLでグーグル検索を行うような仕様になっている場合もあるようです。(下記参考)
Google Chrome:バージョン25(2013/2/21公開)~SSL化。
Firefox:バージョン14(2012/7/17公開)~SSL化。
InternetExplorer:バージョン10(2013/2/26公開)~SSL化。
Safari:iOS6.0(2012/9/19公開)~SSL化。
not providedは良い悪い?
最近では情報漏洩であったりプライバー保護であったり、データを取得されるのが嫌だというユーザーも増えているので検索キーワードを知られることがなく検索ユーザー側としては良い仕様に思われがちですが実際にはどうでしょうか?サイト制作側からは訪問キーワードというのはとても大切な指標になります。想定しているキーワードで訪問されていない場合は修正が必要ですし、思わぬキーワードが質の高い訪問だったりもします。キーワードから訪問者とサイトの内容を見直し、検索ユーザーの求めているものとの関連性の高いページ作りをしていくことこそ最重要なことなのですが、その判断指標の一つが奪われるということは結果的にはサイト制作側だけでなく検索ユーザー側にとっても良い結果にはならないのではないでしょうか。