モバイルサイトとPCサイトのコンテンツ
スマホの普及に伴いホームページの利用シーンも多彩になってきています。今まではデスクトップやノートPCの広い画面の前で落ち着いて閲覧していたのが移動中やちょっとした空き時間でもスマホを利用してホームページにアクセスできるようになってきています。ホームページの制作、管理者側もスマホ対策としてスマホ専用のページを作ったり、スマホ用表示とPC用表示を切り替えられるようにしたり、閲覧する画面の幅に合わせて自動的に表示を変更してくれるレスポンシブデザインを採用したりと様々です。その中で今回はモバイルサイト(主にスマホサイト)とPC用サイトのコンテンツは同じにすべきかという問題についてです。
モバイルサイトは表示エリアが限られるため必要最小限な情報だけ載せ見やすくすればよい、とも考えがちですがBaymard Instituteの発表によるとモバイルサイトでもEC系のネットショップサイトの場合、ユーザビリティの観点からPCサイト同様のコンテンツを掲載すべきで内容を省略するべきでないとのことです。
参考:M-Commerce Usability Report
ユーザビリティ
ユーザビリティとは簡単にいうとサイトの使い勝手のことです。例えば目的の商品がすぐに見つかったり、探したい情報がすぐ見つかる設計のサイトはユーザビリティが良いサイト、逆にフルフラッシュで見た目はカッコいいけれどメニューがどこにあるか分からなかったり目的のページに行くまでに複数ページを経ないとたどり着けないサイトはユーザビリティが良いと言えません。このためスマホ用サイトのユーザビリティをよくするために商品数を限って掲載したり、ヘルプページを必要なものに限って掲載した場合、Baymard Instituteの調査によると更にユーザビリティが悪くなってしまったとのことです。
具体的には、全ての商品を探そうとしたり、分からないことをヘルプページから探そうとしたのですがその内容がサイト内にあるかないか分からないまま探していたり、あるはずだと勘違いして探すことにより結果的に長時間かけても目的を果たすことができない結果になったそうです。これらの問題を解決するにはモバイルサイトと言えどもコンテンツの省略は行わない方が良いということです。
それではその中でユーザビリティを向上させるにはどうすれば良いでしょうか?方法としてはボタンサイズを工夫しクリックし易くしたり、商品詳細なども「詳しくはこちら」などの形で最初の画面では表示させず、それをクリックすると詳細ページが帯状に広がる形にするなどがあります。また、運用面や制作面を考えた場合ユーザビリティにも配慮したレスポンシブデザインでサイト構築するのも方法です。
参考: