参照元:B2B Content Marketing: 2012 Benchmarks, Budgets and Trends
コンテンツマーケティングという言葉をご存じでしょうか?使うシーンや使い方によって意味あいは少々異なってきますが一言で言うと「様々な有益なコンテンツを様々な情報伝達手段を用い必要としている人にピンポイントで発信することにより目的としている行動(コンバージョン)を促す手法のこと」です。事例を上げながらご紹介します。
様々な有益なコンテンツ
簡単に言うと人に役立つ情報のことです。といってもそれを判断するのも人それぞれなのでターゲットを想定しそれに合わせたコンテンツを用意することが重要です。ホームページでもよく商品やサービスの内容紹介だけのコンテンツなどがあります。もちろんそれはそれで分かりやすく必要な情報ではありますが、活用やメリットのイメージ喚起。関連する知識、雑学といった短期的には売上や直接的利益につながらない情報発信なども必要となってきます。弊社もブログといった形で情報発信していますがこれらを発信することで長期的にはホームページのファンを増やすことにつながり、結果として新規顧客の獲得や既存顧客のリピートの増加、市場の拡大といった効果が得られます。
様々な情報伝達手段
記事、ブログ、ニュースレター、動画、ツイッター、フェイスブック、youtube等々。これらを複数組み合わせることで情報発信をしていきます。今まではテレビ広告やチラシ、DMといった企業側からの一方的な情報発信、プッシュ型の情報発信が主でした。しかしネットなどが発達し情報が飽和状態の現在においては一つ一つの効果が薄くなってきています。そんな中コンテンツマーケティングにおいては情報を必要としている利用者の側から動画を見たりフェイスブックで情報をシェアをしてもらう、プル型の情報利用の形を活用しています。例えば美味しい紅茶の入れ方という動画を制作しフェイスブック等にアップロードします。利用者はそれを見て興味を示したり共感するといいねボタンを押して他のユーザーと情報をシェアします。ユーザーとしては企業からの宣伝というよりも第三者で同じ利用者側の立場の人達からの意見なのでより情報に対する信頼性などが増します。またシェアする過程で得られるさまざまなコメントをフィードバックすることにより企業としても次の段階に活かすことができます。
必要としている人にピンポイントに情報発信
ピンポイントに情報発信というのは情報を受け取る人の母数が減ることにつながります。ただ、より必要としている人に適切な情報を提供することによって分子の数、目的としている行動(コンバージョン)をとってくれる割合は増すことになります。例えば今まで100万人の人に情報を発信し1万人の人がコンバージョンを達成していたのを10万人に情報発信をし1万人がコンバージョンを達成するイメージです。分子だけ見ると同じ1万人がコンバージョンを達成しているという点では同じなのですが分母を減らしピンポイントに情報発信する分無駄な手間やコストを減らすことにも繋がります。
SEO対策とリスティング広告
必要としている人への情報発信という点はホームページでよく言われるSEO対策とリスティング広告における弊社の考え方にも当てはまります。SEO対策は検索エンジン最適化とも言われ一般的にはホームページの掲載順位をより上位にもってきて来訪者を増やす対策だと考えられています。一般的にホームページが見られるのは検索結果3ページぐらいまでと言われているので1ページ目の上位に表示されればそれだけ来訪者は増えます。ただ外部対策等で無理に上位に表示させている場合や幅広いキーワードで集客している場合、ユーザーが求めている情報とホームページの内容の関連性が薄くなりコンバージョンにつながることなく直帰(1ページだけ見て帰ること)する割合も増えてしまいます。その点、リスティング広告はターゲットやキーワードを限定しランディングページ(ホームページで初めに見るページ)も指定することができます。SEO対策に比べて誘導数が少なくなる場合もありますがその分ユーザーが求めている情報とホームページの関連性が高い為コンバージョンへと結びつける割合を高めることができます。
ホームページという情報発信のツール自体は昔からずっとありいまでは当たり前になっていますが、その情報発信の仕方や見せ方というものは時代とともに変化し複雑化しています。コンテンツマーケティングを活かし一つだけのツールに頼るのでなく複数の手段を組み合わせること。一方通行的な情報発信でなくよりユーザー目線に立った作りということも成功を導く秘訣だと思います。
Posted by Nakagawa