Moodle(ムードル)小テスト 習熟度を確認して問題を出す方法
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Moodle(ムードル)の完了トラッキングと条件付きアクセス
Moodle(ムードル)では小テスト機能が備わっているので学習の習熟度確認には最適です。
但しリアルでの小テストと違い進行の仕方はユーザー次第なので合格点が取れないまま(理解できていないまま)どんどんと進めていってしまうということも考えてられます。
そんな時は閲覧制限を設けて合格点が取れないと次に進めないようにしましょう。
具体的にはコースの設定と活動の設定において完了トラッキングと条件付きアクセス、利用制限が必要になります。
完了トラッキングの設定方法(コース)
デフォルトでは制限をかけれないのでまずは設定の変更をし完了トラッキングというものを有効にする必要があります。
- 左サイド、サイト管理>拡張機能をクリック
- 「完了トラッキングを有効にする」「条件付きアクセスを有効にする」のチェックボックスをそれぞれチェックし保存
- 左サイド、コース>コースデフォルト設定をクリック。完了トラッキングをYesに変更
- 以降新しくコースを追加すると完了トラッキングが可能になります
完了トラッキングの設定方法(活動)
初めの小テストで合格点を取れないと次に進めないというケースをモデルに考えてみます。
まずは1つ目の小テストを追加します。
- コースより活動リソース追加>小テスト>名称記入します
- 評点で合格点を設定します
- 一つ目の小テストに関しては利用制限は無しのままにします
- 活動完了>完了トラッキング>条件を満たした場合、活動完了を表示する>合格点を必要とするにチェック
- 保存し小テストを追加保存します
同じような制限で「受験に関する特別制限」がありますが、こちらはパスワードやIPアドレス、受験時間の制限なのでそのままにしておきます。
合格を条件とした利用制限の設定方法(活動)
- 2つ目の小テストを追加します
- 1つ目との違いとして、利用制限>制限を追加する>活動完了で先ほどのテスト名を選択し「完了マークされる必要あり」もしくは合格で完了する必要あり を選択し保存します
- コースにもどると右側にチェックボックスが表示されます
- 以下に合致しない限り利用できません: 活動「テスト1 」が完了マークされた場合 と表示され小テスト1が合格し完了認定されるまで小テスト2を受験、クリックすることはできなくなります
利用制限は活動完了以外にも
利用制限は活動完了以外にも日付、評点、ユーザープロファイル(特定の組織、メールアドレス、名前等)、もしくは管理者の手動等で制限が可能です。
上手くいかない時は
設定できているはずなのに上手くいかない。そんな時は下記を確認しましょう。
- ・既にコースを作成した後に設定変更した場合は完了トラッキングが有効になっておらず表示自体が出ない場合があります。
- ・ロール設定が管理者用ロールになっていると前の小テストが完了していないのにクリックできたりと挙動の確認が取れない時があるのでロール設定を変更(Student等)しましょう。
リアルな講義であれば生徒の習熟度に合わせて小テストを変えるということができますが、Moodle(ムードル)も条件や設定を変更することにより可能になるので習熟度に合わせてステップバイステップで進めるように誘導してあげましょう。
Moodle(ムードル)でのYoutube、Vimeo導入方法
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以前Moodle(ムードル)でできることをご紹介させて頂きました。
参考:Moodle(ムードル)とは? 無料で試せるeラーニング
Moodle(ムードル)は応用範囲が広いので色々な使い方が出来ますが、動画コンテンツを利用することができます。
リアル講義の予習や復習用に動画を作成しそれを掲載しその後小テストという流れですね。
自前サーバーに動画をアップすることもできますが、動画コンテンツを利用する際に簡単なのはYoutubeを利用することです。
Youtubeの動画は自前でサーバーを持つ必要がなく管理画面で動画をアップすればURLとコードが発行されそれらを利用してウェブサイト等に埋め込み形式でアップすることができます。
ウェブサイト(ワードプレス)への埋め込みについては下記ご参考下さい。
今回はMoodle(ムードル)へのYoutubeの埋め込み方法ご紹介です。
Moodle(ムードル)へのYoutubeの埋め込み手順
コース作成が必要になります。コース作成の方法については下記ご参考下さい。
- コース>活動またはリソースを追加する>選択肢一番下の「ラベル」を追加
- アイコンタブからメディアボタンをクリック
- youtubeページのURLと適当に名前を付けて挿入
- 作成画面上の見た目は文字コードが入っただけですが、保存してコースに戻るをクリック
- コースに直接埋め込み動画が表示されます
Vimeoの埋め込みには設定変更が必要
Youtube以外にも色々動画配信サービスはありますが、クリエイターに人気なVimeoというサービスがあります。
参考:Vimeo
こちらの動画は上記と同じ手順で埋め込んでも外部リンクとして表示されるだけで再生画面の埋め込みがされません。
しかし設定を変更することで埋め込みが可能になります。
- 管理>サイト管理>アピアランス>メディア埋め込み
- デフォルトではチェックが入っていないのでVimeoにチェック
- Vimeoの再生画面が表示されます
様々な動画形式に対応しているMoodle(ムードル)
Moodle(ムードル)はYoutube,Vimeo以外にも
MP3オーディオ
Flashビデオ(.flvおよび.f4v)
Flashアニメーション(.swf)
HTML5オーディオ(.ogg、.acc)
HTML5ビデオ(.webm、.m4v、.ogv、.mp4等)
QuickTimeプレイヤー(.mov、.mp4、.m4aおよび.mpg)
Windowsメディアプレイヤー(.aviおよび.wmv)
Realメディアプレイヤー(.rm, *.ra、.ram、.rpおよび.rv)
と様々な形式に対応しています。
小テスト等他の方法と組み合わせて動画を活用しましょう
セミナー等で使用する場合、完了状況として閲覧をチェックすることはできますが中身をちゃんと見たかどうかまではYoutubeそのままでは確認できないので小テストなど他のコンテンツと合わせて利用するのが効果的です。
但し外部サービスを利用すれば確認も可能になるようです。
Moodle(ムードル)導入
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以前EラーニングプラットフォームであるMoodleでできることをご紹介させていただきました。
今回はMoodle導入の流れご紹介します。
3つの導入方法
導入にあたっては主に3つの方法があります。
・既に導入済みのシステムを使う
→運営者に権限を発行してもらい利用する方法です。
・自分で導入する
→サーバーを用意しインストールします。こちら難易度は高いですがその分追加機能なども利用できます。
参考:Moodleをインストールする
・無料サービスを利用する
→海外で有志団体が提供しているサービスでMoodleを試すことができます。
少し制約はありますが初めて導入を検討する際には試しで一度利用してみましょう。
サーバーを用意しての設定は少しハードルが高いためSEの方に任せるとして今回は無料サービスを利用したMoodle導入を見ていきます。
Moodle利用の流れ
Gnomio.comというサイトで海外有志団体が提供しています。
主なポイント
・バナー広告が表示されるが利用は無料
・30日間ログインが無いと削除されてしまう
・容量は無制限
・追加機能などは導入できない
・サブドメインでの利用
ログインと日本語化
- https://www.gnomio.com/にアクセス。
- サイト名とEメールアドレスを入力。
- 登録したEメールにユーザー名とパスワードが届くのでそちらでログイン。
- 言語設定の変更。日本語に変更します。
※手動でインストールしている場合は導入時に日本語に設定することも可能です。 - 左サイドメニュー
Home / ► Site administration / ► Language / ► Language packsを選択 - 右側のAvailable language packsから日本語を選択しその下のインストールボタンクリック。
- 左側に日本語が選択肢として表示されるのを確認したらLanguage settingsをクリック。
Home / ► Site administration / ► Language / ► Language settings - Default language をクリックすると日本語が選択肢に表示されるので選択しセーブチェンジ。
- これだけだと変わらないので今度はヘッダー部左側のEnglish(en)を日本語に変更。
これで日本語化完了です。
コースを作成
- まずはメイン下部のボタンより「新しいコースを追加する」をクリックします。
- 赤※が必須事項なのでまずはこちら入力します。必要に応じて詳細設定変更していきます。
- 完了したら保存します。トップページに新しく「ウィーク」というコースができました。
編集モードの開始。活動の追加
- コース名をクリックすると1週間毎の帯が出来ていますが今は何も入っていないのでコンテンツを追加していきます。
Eラーニングということなのでデフォルトでは1週間毎の表示になっていますがコース設定で変更可能です。 - 閲覧モードになっている場合はそのままだと追加できないので左サイドメニュー、コース管理より編集モードの開始をクリックします。
- 「活動またはリソースを追加する」をクリックし必要なコンテンツを追加していきます。
Moodle(ムードル)とは? 無料で試せるeラーニング
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Moodle(ムードル)とは
Moodleというサービスをご存知でしょうか。
一般にはあまり知られていないかもしれませんが、教育関係者の方には知名度のあるサービスのようです。
というのもmoodleは無料で利用可能なeラーニングの為のプラットフォームになります。
1999年に開発が開始されたのですが、オープンソースな為世界中のユーザーが開発を進めて進化しており、海外発祥ですが日本語など複数の言語に翻訳され日本のコミュニティもあります。
eラーニング、オンラインで授業を行うために開発されたシステムではありますが、ユーザー管理やプラグインなどを活用すると色々な用途に使えるので主な使用方法ご紹介します。
余談ですが、CMSで有名なワードプレスもオープンソースです。
Moodleでできること
Moodleにはユーザー管理、権限を与える機能があるので各権限においてやれることや表示が変わってきます。
eラーニングが前提なのでまずはコースと呼ばれる科目に相当するコンテンツを作成し、そこに下記の色々な機能を入れることができます。
1週毎の時系列になっています。
・ページ作成機能
特別なHTML等の知識が無くてもワードプレスのビジュアルエディターと同じく直感的に作成が可能です。
感じとしてはWordで文章を作るような形でページができます。
ユーザのページ閲覧記録や検索もできます。
小テスト機能
この機能では多肢選択問題、組み合わせ問題、記述問題および数値問題を含む様々なタイプの問題を含む小テストを作成することができます。
時間制限やテストを受験した学生へのヒントや回答を表示したりそのタイミングも細かく設定できます。
管理者は学生の採点結果や過去の成績をみることができ習熟度を測ることができます。
フォーラム機能(掲示板)
デフォルトでニュースフォーラムとしてコース作成時に作成されています。
2chのような掲示板として使うことができます。
フォーラムタイプも複数あり誰でも自由に参加できる標準フォーラムや、一つのテーマだけにディスカッションするフォーラム、Q&Aフォーラム等を作ることができ、フォーラムを評価(採点)することもできます。
また書込み内容を参加者にメールで転送する機能を使うと積極的に盛り上げることもできます。
課題提出機能
学習にはオンライン上でのテストだけでなく、やはりレポート提出という要素も必要ですが、Moodleではメール添付での提出という形ではなくシステム上のアップロード機能で完結させることができます。
提出期限や提出管理もできる為管理者の負担も減らすことができます。
その他
その他にもアンケート、チェックリスト、チャット、メッセージ送信、投票、用語集等々様々な機能があります。
さて機能が豊富なMoodle。どうでしょうか。使ってみたくなりましたでしょうか。
次回は実際の導入手順と事例などご紹介致します。
参考:Moodle情報サイト